北海道のアイヌの博物館
北海道のアイヌの博物館・資料館 47か所の一覧
北海道には、アイヌの歴史と文化を展示する博物館・資料館が40か所以上あります。この画面は、公的な一覧と各館の公式サイトで確かめた47か所を、地域ごとの表にしました。十勝の館と、十勝のアイヌゆかりの地は、後半にくわしく書きました。

アイヌの博物館は北海道に何か所あるか
北海道の「アイヌミュージアムバーチャルガイド」は、アイヌ文化を展示する施設を49か所のせています。北海道観光機構の「AINU GUIDE PORTAL」は、史跡や店をふくめて65件をのせています。どちらも2026年10月3日に数えた数です。
この画面の表には、47か所をのせました。表の1行を1か所と数えています。道の一覧、アイヌ民族文化財団の一覧、日高振興局の一覧、各館の公式サイトのどれかで、展示の内容を確かめられた館です。
国立の博物館は、白老町のウポポイにあります。そのほかの多くは、市や町が開いている館です。上川、日高、釧路、十勝など、館のある土地の資料を展示している館が多くあります。土地ごとの館を回ると、その土地の資料を見比べられます。
十勝では、幕別町のチロット(幕別町アイヌ文化交流センター)が2026年10月1日に開館しました。
出典: 北海道「アイヌミュージアムバーチャルガイド」、北海道観光機構「AINU GUIDE PORTAL アイヌ文化伝承拠点」
アイヌ文化を見るなら、どこに行けばよいか
- 国立の博物館を見たい
- ウポポイ(白老町)。国立アイヌ民族博物館があり、約800点の資料を6つのテーマで展示しています。伝統芸能の上演と体験もあります。
- 暮らしの道具を数多く見たい
- 平取町立二風谷アイヌ文化博物館(平取町)。約4,000点の民具があります。近くに萱野茂二風谷アイヌ資料館もあります。
- 歌と踊りを見たい
- 阿寒湖アイヌシアター イコㇿ(釧路市阿寒町)。古式舞踊を上演しています。ウポポイにも伝統芸能の上演があります。
- 十勝のアイヌ文化を見たい
- チロット(幕別町)と、帯広百年記念館(帯広市)。記念館の中に、アイヌ民族文化情報センター「リウカ」があります。
- 札幌で見たい
- 北海道博物館(総合展示の第2テーマ「アイヌ文化の世界」)、札幌市アイヌ文化交流センター、北海道大学植物園の北方民族資料室。
- 手に取って見たい・体験したい
- 札幌市アイヌ文化交流センターは、衣服や民具を手に取って見られます。ウポポイには体験があります。白糠町のウレシパチセには体験教室があります。
- 工芸品を作る場を見たい
- 平取町アイヌ工芸伝承館「ウレㇱパ」と二風谷工芸館(平取町)。木彫りの盆(二風谷イタ)と、木の皮の糸で織る布(二風谷アットゥㇱ)の産地です。
- 人と歴史から知りたい
- 知里幸恵 銀のしずく記念館(登別市)は『アイヌ神謡集』の知里幸恵を、新ひだか町アイヌ文化交流センターは1669年のシャクシャインの戦いを紹介しています。
- 北方のほかの民族と見比べたい
- 北海道立北方民族博物館(網走市)と、函館市北方民族資料館(函館市)。
それぞれの館の公式サイトは、下の地域ごとの表からひらけます。ウポポイの展示の点数とテーマの出典: ウポポイ「アイヌの歴史・文化の基礎知識」
札幌とその近くのアイヌの博物館・資料館(7か所)
| 施設 | 市町村 | 見られるもの |
|---|---|---|
| 北海道博物館 | 札幌市厚別区 | 総合展示の第2テーマ「アイヌ文化の世界」。マキリ(小刀)、イクパスイ(酒を捧げるへら)とトゥキ(杯)、復元した住居、トンコリ(琴の形の楽器) |
| 札幌市アイヌ文化交流センター(サッポロピㇼカコタン) | 札幌市南区 | 伝統の衣服や民具など約300点。手に取って見られます。屋外にチセ(家)があります |
| 北海道大学植物園・博物館 北方民族資料室 | 札幌市中央区 | 1988年開設。アイヌ資料約2,500点のうち約200点を展示。明治の初めに開拓使が集めた資料があります |
| 北海道立アイヌ総合センター | 札幌市中央区 | 資料展示室と、図書情報資料室 |
| アイヌ文化を発信する空間「ミナパ」 | 札幌市(地下鉄南北線さっぽろ駅の構内) | アート作品、映像、アイヌ語の案内 |
| 北海道立埋蔵文化財センター | 江別市 | 旧石器の時代からアイヌ文化期までの出土品 約4,000点 |
| 恵庭市郷土資料館 | 恵庭市 | アイヌ文化期の遺跡から出た金属製品 |
出典: 北海道「アイヌミュージアムバーチャルガイド」、北海道博物館「アイヌ文化の世界」、アイヌ民族文化財団「北海道大学植物園・博物館 北方民族資料室」
白老・登別・室蘭と道南のアイヌの博物館・資料館(10か所)
| 施設 | 市町村 | 見られるもの |
|---|---|---|
| ウポポイ(民族共生象徴空間)・国立アイヌ民族博物館 | 白老町 | 国立の博物館、公園、伝統芸能の上演、体験 |
| しらおいイオル事務所チキサニ | 白老町 | 伝承活動の拠点と展示 |
| 苫小牧市美術博物館 | 苫小牧市 | 郷土の歴史とアイヌ文化の資料 |
| 知里幸恵 銀のしずく記念館 | 登別市 | 『アイヌ神謡集』を書いた知里幸恵の業績。2010年開館。一般からの募金で建った館です |
| ユーカㇻの里 アイヌ生活資料館(のぼりべつクマ牧場) | 登別市 | 復元したチセと生活の道具 |
| 登別市郷土資料館 | 登別市 | 郷土とアイヌ文化の資料 |
| 室蘭市民俗資料館(とんてん館)・室蘭市イタンキ生活館 | 室蘭市 | 民具と、アイヌ文化の展示 |
| 洞爺湖町アイヌ民族共生拠点施設「ウトゥラノ」 | 洞爺湖町 | 展示コーナー |
| 函館市北方民族資料館 | 函館市 | アイヌ民族をはじめ、北方の民族の資料 |
| 八雲町郷土資料館・八雲町木彫り熊資料館 | 八雲町 | 木彫り熊の歴史 |
出典: 北海道「アイヌミュージアムバーチャルガイド」と、各館の公式サイト。リンクの無い館は、道の一覧から所在地を調べられます。
日高のアイヌの博物館・資料館(10か所)二風谷と静内
| 施設 | 市町村 | 見られるもの |
|---|---|---|
| 平取町立二風谷アイヌ文化博物館 | 平取町 | 約4,000点の民具。国の重要有形民俗文化財の指定を受けた収蔵品があります。1992年開館 |
| 萱野茂二風谷アイヌ資料館 | 平取町 | 萱野茂が約半世紀かけて集めた民具(重要有形民俗文化財をふくむ)と、世界の民族の資料 |
| 平取町アイヌ工芸伝承館「ウレㇱパ」 | 平取町 | 木彫りとアットゥㇱ(木の皮の糸で織る布)を作る場 |
| 二風谷工芸館 | 平取町 | 二風谷イタ(盆)、二風谷アットゥㇱなどの工芸品 |
| 沙流川歴史館 | 平取町 | チャシ跡の調査、出土品、沙流川のジオラマ。1998年開館 |
| 新冠町郷土資料館 | 新冠町 | アイヌ民族に関する資料 |
| 新ひだか町アイヌ文化交流センター | 新ひだか町 | 新ひだかのアイヌ文化と、シャクシャインの戦い(1669年)の解説。シャクシャイン記念館など3つの施設をまとめて、2025年5月1日に開きました |
| 浦河町立郷土博物館 | 浦河町 | 復元したチセ、漆器、樹皮の衣 |
| 様似郷土館 | 様似町 | アイヌ民族資料のコーナー。樹皮の衣、漆器 |
| えりも町郷土資料館・水産の館 | えりも町 | シャクシャインの生まれた地と言われる、えりもの資料 |
出典: 北海道 日高振興局「日高各町のおすすめ紹介」、新ひだか町、各館の公式サイト。リンクの無い館は、日高振興局の一覧に案内があります。
旭川・道北・オホーツクのアイヌの博物館・資料館(8か所)
| 施設 | 市町村 | 見られるもの |
|---|---|---|
| 川村カ子トアイヌ記念館 | 旭川市 | 1916年開設。館は「日本最古のアイヌ博物館」と書いています。2023年7月に改装しました |
| 旭川市博物館 | 旭川市 | 上川アイヌの歴史と文化 |
| 北国博物館 | 名寄市 | 北国の暮らしとアイヌ文化 |
| 士別市立博物館 | 士別市 | 郷土とアイヌ文化の資料 |
| 稚内市北方記念館・稚内市樺太記念館 | 稚内市 | 樺太と北方の歴史 |
| オホーツクミュージアムえさし | 枝幸町 | オホーツク文化とアイヌ文化 |
| 北海道立北方民族博物館 | 網走市 | アイヌ民族をふくむ、北方の諸民族の文化 |
| 網走市立郷土博物館 | 網走市 | モヨロ貝塚とアイヌ文化 |
道の一覧には、このほかに斜里町立知床博物館、ところ遺跡の森(北見市常呂町)、美幌博物館がのっています。3つの館の展示の内容は、道の一覧で確かめてください。
出典: 北海道「アイヌミュージアムバーチャルガイド」、川村カ子トアイヌ記念館、旭川市博物館
阿寒湖・釧路・弟子屈のアイヌの博物館・資料館(5か所)
| 施設 | 市町村 | 見られるもの |
|---|---|---|
| 阿寒湖アイヌコタン・阿寒湖アイヌシアター イコㇿ | 釧路市阿寒町 | 約120人が暮らすコタン(集落)。シアターで古式舞踊と「ロストカムイ」を上演しています。工芸の店があります |
| アイヌ文化伝承・創造館「オンネチセ」 | 釧路市阿寒町 | 阿寒のアイヌ文化の展示 |
| 釧路市立博物館 | 釧路市 | 4階の展示「サコㇿベの人々」。アイヌの生業、信仰、衣食住 |
| 弟子屈町屈斜路コタンアイヌ民族資料館 | 弟子屈町 | 5つのテーマの展示(ユーカラの森、コタンの大地、コタンの移り変り、山野を駆ける、コタンを支える人々) |
| アイヌ文化活動施設 ウレシパチセ | 白糠町 | 体験教室、文化交流、情報発信 |
道の一覧には、このほかに厚岸町海事記念館、標茶町博物館ニタイ・ト、加賀家文書館(別海町)、ポー川史跡自然公園(標津町)、羅臼町郷土資料館がのっています。根室市には、史跡の根室半島チャシ跡群があります。
阿寒湖のシアターの名前は、公式サイトでは「阿寒湖アイヌシアターイコロ」と書かれています。
出典: 北海道「アイヌミュージアムバーチャルガイド」、阿寒湖アイヌコタン、釧路市立博物館、弟子屈町
開館時間・休み・料金を公式サイトで確かめた13の館
| 施設 | 開いている時間 | 休み | 料金 |
|---|---|---|---|
| ウポポイ(白老町) | 2026年4月1日から10月31日までは 9:00〜18:00 | 月曜(祝日・休日のときは翌日以降の平日) | 公式サイトで確認 |
| 北海道博物館(札幌市) | 5〜9月は 9:30〜17:00、10〜4月は 9:30〜16:30 | 月曜(祝日のときは直後の平日)、12月29日〜1月3日 | 一般800円、大学生・高校生300円。中学生以下と65歳以上は無料 |
| 北海道大学植物園(札幌市) | 9:00〜16:00(入園は15:30まで)。季節で変わります | 月曜 | 植物園の入園料は、高校生以上420円、小中学生300円 |
| 知里幸恵 銀のしずく記念館(登別市) | 9:30〜16:30 | 火曜。12月20日から2月末までは冬の休館 | 500円(登別市民250円) |
| 函館市北方民族資料館(函館市) | 4〜10月は 9:00〜19:00、11〜3月は 9:00〜17:00 | 12月31日〜1月3日。ほかに館内整理の休館日 | 公式サイトで確認 |
| 平取町立二風谷アイヌ文化博物館(平取町) | 9:00〜16:30 | 公式サイトで確認 | 公式サイトで確認 |
| 萱野茂二風谷アイヌ資料館(平取町) | 9:00〜17:00(入場は16:30まで) | 年中無休。11月16日から4月15日までは事前の予約が必要 | 公式サイトで確認 |
| 新ひだか町アイヌ文化交流センター(新ひだか町) | 9:00〜17:00 | 町の開館カレンダーで確認 | 無料 |
| 川村カ子トアイヌ記念館(旭川市) | 9:00〜17:00 | 5〜11月は無休。12〜4月は火曜 | 大人800円、大学生600円、中高生500円、小学生300円 |
| 旭川市博物館(旭川市) | 9:00〜17:00(入館は16:30まで) | 第2・第4月曜(祝日のときは翌日。6〜9月は無休)、12月30日〜1月4日 | 大人440円、高校生290円、中学生以下は無料 |
| 阿寒湖アイヌシアター イコㇿ(釧路市阿寒町) | 上演の時間は公式サイトの新着で確認 | 公式サイトで確認 | 古式舞踊は大人(中学生以上)1,500円、小学生700円。「ロストカムイ」は大人2,200円、小学生700円 |
| 釧路市立博物館(釧路市) | 9:30〜17:00 | 月ごとに公式サイトにのります | 大人480円、高校生250円、小・中学生110円 |
| 弟子屈町屈斜路コタンアイヌ民族資料館(弟子屈町) | 4月10日から11月30日まで、9:00〜17:00 | 開いている期間は無休。12月1日から4月9日までは休館 | 大人(高校生以上)420円、小人280円 |
2026年10月3日に各館の公式サイトで確かめた内容です。行く前に公式サイトで確認してください。
この表に無い館は、時間と料金を公式サイトで確かめられなかった館です。上の地域ごとの表のリンクから、それぞれの公式サイトをひらけます。十勝の館の時間と料金は、下の十勝の表にあります。
写真はイメージです
十勝のアイヌの博物館 幕別町のチロットは2026年10月1日に開館
チロットは、幕別町千住にある幕別町アイヌ文化交流センターの愛称です。2026年10月1日に開館しました。展示館ウチャㇱクマ、生活館、蝦夷文化考古館の3つからなります。ウチャㇱクマは、言い伝えという意味です。
展示館は、アイヌ文化の資料を約140点、常設で展示しています。丸木舟も常設で見られます。資料のもとは、吉田菊太郎さんが1959年に建てた蝦夷文化考古館の収蔵品です。民具と文書を合わせて1,700点以上あります。
北海道新聞は、一つの建物で展示と文化の伝承の両方の働きをもつ施設は、十勝で初めてだと伝えています。
開館は午前9時から午後5時までです。火曜日が休みです。観覧料は個人300円で、高校生以下は無料です。企画展「アイヌ文化伝承者 安東ウメ子」は、2026年12月28日まで開かれています。
出典: 幕別町「幕別町アイヌ文化交流センター」「企画展の開催について」「蝦夷文化考古館」、十勝毎日新聞(2026年10月1日)、北海道新聞(2026年9月30日・10月1日)
チロットで見られる展示
チロットの展示室で撮った写真です。
十勝・帯広のアイヌの博物館・資料館(7か所)
| 施設 | 市町村 | 見られるもの | 時間・休み・料金 |
|---|---|---|---|
| 幕別町アイヌ文化交流センター「チロット」 | 幕別町千住 | 展示館ウチャㇱクマの常設展示 約140点、丸木舟、企画展。となりに蝦夷文化考古館 | 9:00〜17:00。火曜休(祝日のときは直後の平日)、12月29日〜1月3日。個人300円、高校生以下は無料 |
| 幕別町ふるさと館 | 幕別町依田 | 安東ウメ子さんが寄贈した民具を中心にした、アイヌの民具の展示 | 9:00〜17:00。月曜・火曜休(祝日のときはその翌日)、12月29日〜1月3日。大人200円、小・中学生100円 |
| 帯広百年記念館とアイヌ民族文化情報センター「リウカ」 | 帯広市緑ケ丘 | 常設展示室にアイヌ文化のコーナー。リウカは2006年1月開設で、本、DVD、CD、催しの情報があります | 9:00〜17:00(入場は16:30まで)。月曜、祝日の翌日(土日は開館)、年末年始は休み。常設展示室は大人380円。リウカの利用は無料 |
| 帯広市生活館(ふくろうの館) | 帯広市柏林台東町 | 展示コーナー。アイヌ語教室と刺しゅう教室の場 | 9:00〜22:00。月曜休(祝日のときは翌日)、12月29日〜1月3日。展示コーナーは無料 |
| 音更ふるさと資料館 | 音更町希望が丘(生涯学習センターの中) | 音更の伝統的な暮らしや道具と、文化の伝承活動の紹介 | 9:00〜17:00。水曜休(祝日のときは次の平日)、12月29日〜1月3日。料金は公式サイトで確認 |
| 浦幌町立博物館 | 浦幌町桜町 | 常設展示に、アイヌ文化の伝世品のコーナーがあるとされています | 10:00〜18:00。月曜休(祝日のときは開館)。入館は無料 |
| 本別町歴史民俗資料館 | 本別町 | アイヌ民族文化財団の一覧に、アイヌ文化関連施設としてのっています。展示の内容は町に確認してください | 町の公式サイトで確認 |
2026年10月3日に各館の公式サイトで確かめた内容です。行く前に公式サイトで確認してください。
チロット、幕別町ふるさと館、忠類ナウマン象記念館の3つの館は、共通利用券(個人500円、30日間有効)で回れます。くわしくは周辺の施設に書きました。
陸別町、上士幌町、芽室町、池田町、足寄町の展示施設にアイヌ文化の展示があるかどうかは、確かめられませんでした。
出典: 幕別町、帯広百年記念館、リウカ、音更町、浦幌町立博物館、アイヌ民族文化財団「アイヌ文化関連施設の紹介」

十勝のアイヌゆかりの地 チャシ跡は72か所
十勝には、チャシ跡が72か所あります。帯広開発建設部の資料の数です。チャシは、高台の地面に溝をめぐらした場所です。16世紀から18世紀ころに作られました。砦、見張りの場所、話し合いの場所などに使われたと伝えられています。
十勝のチャシ跡のほとんどは、川ぞいの高台にあります。十勝川と利別川に多く、十勝川では芽室町より下流に多くあります。音更川は4か所だけで、札内川では見つかっていません。
国が史跡に指定しているのは、陸別町のユクエピラチャシ跡です。1987年9月8日に指定されました。およそ450年前に作られた遺跡で、3つの郭が連なっています。ユクエピラは、アイヌ語で「鹿・食べる・崖」という意味です。
帯広百年記念館のリウカは、十勝川やその支流、歴舟川などの川にそって、たくさんのコタンがあったと書いています。チロットが建つ幕別町千住にも、チロットコタンがありました。
出典: 国土交通省 帯広開発建設部「時をこえて十勝の川を旅しよう 第3章 チャシ」、陸別町「文化財」、文化遺産オンライン「ユクエピラチャシ跡」、帯広百年記念館 リウカ「十勝のアイヌの歴史」
十勝のアイヌゆかりの場所・団体・行事
- 史跡 ユクエピラチャシ跡(陸別町トマム)
- 国指定の史跡(1987年9月8日指定)。十勝と釧路の境だった利別川にそって点在するチャシの1つです。別の名前はカネランチャシです。
- 十勝川温泉チャシ跡(音更町)
- 十勝エコロジーパークに突き出た高台にあります。
- シンコチャシ(本別町)
- 釧路の戦士がフキの茎をくわえて川にもぐった、という伝説があります。
- チョマトー(帯広市西15条北2丁目)
- 沼の名前です。十勝のアイヌと、日高や北見のアイヌとの戦いの伝説があります。松浦武四郎も記録しました。1973年から、帯広アイヌ協会が中心になって、9月にチョマトー祭を行っています。
- 帯広カムイトウウポポ保存会(帯広市)
- 伏古コタンのお年寄りたちが1950年代に作った愛好会が始まりです。1964年に今の名前になりました。保存会が伝えるアイヌ古式舞踊は、1984年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
- 保存会が伝える踊り
- エリリㇺセ(粟まき踊り)、バッタキウポポ(バッタの踊り)、サロルンリㇺセ(鶴の舞)、クリㇺセ(弓の舞)、エムㇱリㇺセ(剣の舞)など。
- マクウンベツアイヌ文化伝承保存会(幕別町)
- 1984年に設立されました。2005年に活動を再開し、刺しゅうや儀式を伝えています。
- 上士幌アイヌ文化伝承保存会(上士幌町)
- 1984年に設立されました。オッパイ山大祭や、マレㇰ(鉤のついた銛)の漁を行っています。
- イチャㇽパ(祖先供養祭)
- 十勝では、帯広、音更、幕別などで行われています。
- 十勝旭明社(帯広市)
- 1927年に帯広で生まれた団体です。北海道アイヌ協会の前身です。
アイヌ古式舞踊は、2009年にユネスコ無形文化遺産の代表一覧表に記載されました。出典: 帯広百年記念館 リウカ「伝承の団体」「行事」「歴史」、文化遺産オンライン「アイヌ古式舞踊」、帯広開発建設部(同上)

十勝に残るアイヌ語の地名
十勝の市や町や川の名前の多くは、アイヌ語から生まれました。帯広百年記念館のリウカは、帯広をオペㇾペㇾケㇷ゚(川尻が分かれ分かれする川)、幕別をマクンペッ(後ろにある川)、札内をサッナイ(乾く川)、芽室をメㇺオㇿペッ(わき水のところの川)と説明しています。
「十勝」のもとの意味は、分かっていません。リウカは、いくつかの説があると書いています。
幕別町の地名は、町が20の地名の由来を公開しています。このサイトでは、「アイヌ文化を知る」の画面の表にまとめました。
出典: 帯広百年記念館 リウカ「十勝のアイヌ語地名」、幕別町「アイヌ語に由来する幕別町の地名」
アイヌの博物館を回るときに知っておくこと
- 撮影の決まりは、館ごとに違います。ウポポイの博物館の中は、動画の撮影が禁止です。写真も、展示物によっては撮れません。札幌市アイヌ文化交流センターは、営利を目的としない個人の利用にかぎり撮影できます。チロットの決まりは町のサイトに書かれていないので、受付で確かめます。
- 踊りなどの実演の撮影は、出演する団体や主催者によって決まりが違います。会場の掲示と、始まる前の案内に従います。
- 月曜日が休みの館が多くあります。時間を確かめた館では、ウポポイ、北海道博物館、北海道大学植物園、帯広百年記念館、帯広市生活館、浦幌町立博物館が月曜休みです。チロットと銀のしずく記念館は火曜休み、幕別町ふるさと館は月曜と火曜が休み、音更ふるさと資料館は水曜休みです。
- 冬に休む館があります。弟子屈町屈斜路コタンアイヌ民族資料館は、12月1日から4月9日まで休館です。知里幸恵 銀のしずく記念館は、12月20日から2月末まで休館です。萱野茂二風谷アイヌ資料館は、11月16日から4月15日まで事前の予約が必要です。
- 道の一覧の料金は、今の料金と違うことがあります。旭川市博物館、北海道博物館、川村カ子トアイヌ記念館は、道の一覧と公式サイトで料金が違いました。料金は、各館の公式サイトで確かめます。
- 古い一覧と名前が違う館があります。新ひだか町のシャクシャイン記念館とアイヌ民俗資料館は、2025年5月から1つのセンターになりました。幕別町のチロットは、道の2つの一覧では、前の名前の「幕別町蝦夷文化考古館」でのっています(2026年10月3日時点)。
2026年10月3日に各館の公式サイトで確かめた内容です。行く前に公式サイトで確認してください。撮影の決まりの出典: ウポポイ、札幌市アイヌ文化交流センター
北海道のアイヌ文化施設の、公的な一覧
- アイヌミュージアムバーチャルガイド(北海道)49の施設の所在地、時間、料金、360度の映像。料金は古いものがまじっています。
- AINU GUIDE PORTAL アイヌ文化伝承拠点(北海道観光機構)博物館のほか、史跡、名勝、店をふくむ65件。
- アイヌ文化関連施設の紹介(アイヌ民族文化財団)イランカラㇷ゚テキャンペーンの施設の一覧。
- 日高各町のおすすめ紹介(北海道 日高振興局)平取からえりもまでの、日高の町ごとの施設。
- 帯広百年記念館 アイヌ民族文化情報センター「リウカ」十勝のアイヌの歴史、団体、行事、地名の解説。
チロットを訪ねる
出典
- 北海道 アイヌミュージアムバーチャルガイド 施設の一覧と展示の説明(2026年10月3日に確認)。時間と料金は、表のリンク先の各館の公式サイトで同じ日に確かめました。
- 北海道観光機構 AINU GUIDE PORTAL アイヌ文化伝承拠点 65件の一覧。
- アイヌ民族文化財団 アイヌ文化関連施設の紹介 施設の一覧。
- 北海道 日高振興局 日高各町のおすすめ紹介 日高の館の展示の説明。
- 幕別町 幕別町アイヌ文化交流センター チロットの時間と料金。
- 帯広百年記念館 アイヌ民族文化情報センター「リウカ」 十勝の歴史、団体、行事、地名、施設の紹介。
- 国土交通省 帯広開発建設部 時をこえて十勝の川を旅しよう 第3章 チャシ 十勝のチャシ跡72か所(PDF)。
- 陸別町 文化財 史跡 ユクエピラチャシ跡。
- 文化遺産オンライン ユクエピラチャシ跡 国指定の史跡の指定年月日。
- 文化遺産オンライン アイヌ古式舞踊 重要無形民俗文化財の指定とユネスコへの記載。




