本文へ進む
メニュー
日本語
黄葉した並木の間をまっすぐのびる道

北海道のアイヌの博物館

北海道のアイヌの博物館・資料館 47か所の一覧

北海道には、アイヌの歴史と文化を展示する博物館・資料館が40か所以上あります。この画面は、公的な一覧と各館の公式サイトで確かめた47か所を、地域ごとの表にしました。十勝の館と、十勝のアイヌゆかりの地は、後半にくわしく書きました。

写真はイメージです
シラカバの林
写真はイメージです

アイヌの博物館は北海道に何か所あるか

北海道の「アイヌミュージアムバーチャルガイド」は、アイヌ文化を展示する施設を49か所のせています。北海道観光機構の「AINU GUIDE PORTAL」は、史跡や店をふくめて65件をのせています。どちらも2026年10月3日に数えた数です。

この画面の表には、47か所をのせました。表の1行を1か所と数えています。道の一覧、アイヌ民族文化財団の一覧、日高振興局の一覧、各館の公式サイトのどれかで、展示の内容を確かめられた館です。

国立の博物館は、白老町のウポポイにあります。そのほかの多くは、市や町が開いている館です。上川、日高、釧路、十勝など、館のある土地の資料を展示している館が多くあります。土地ごとの館を回ると、その土地の資料を見比べられます。

十勝では、幕別町のチロット(幕別町アイヌ文化交流センター)が2026年10月1日に開館しました。

出典: 北海道「アイヌミュージアムバーチャルガイド」、北海道観光機構「AINU GUIDE PORTAL アイヌ文化伝承拠点」

アイヌ文化を見るなら、どこに行けばよいか

国立の博物館を見たい
ウポポイ(白老町)。国立アイヌ民族博物館があり、約800点の資料を6つのテーマで展示しています。伝統芸能の上演と体験もあります。
暮らしの道具を数多く見たい
平取町立二風谷アイヌ文化博物館(平取町)。約4,000点の民具があります。近くに萱野茂二風谷アイヌ資料館もあります。
歌と踊りを見たい
阿寒湖アイヌシアター イコㇿ(釧路市阿寒町)。古式舞踊を上演しています。ウポポイにも伝統芸能の上演があります。
十勝のアイヌ文化を見たい
チロット(幕別町)と、帯広百年記念館(帯広市)。記念館の中に、アイヌ民族文化情報センター「リウカ」があります。
札幌で見たい
北海道博物館(総合展示の第2テーマ「アイヌ文化の世界」)、札幌市アイヌ文化交流センター、北海道大学植物園の北方民族資料室。
手に取って見たい・体験したい
札幌市アイヌ文化交流センターは、衣服や民具を手に取って見られます。ウポポイには体験があります。白糠町のウレシパチセには体験教室があります。
工芸品を作る場を見たい
平取町アイヌ工芸伝承館「ウレㇱパ」と二風谷工芸館(平取町)。木彫りの盆(二風谷イタ)と、木の皮の糸で織る布(二風谷アットゥㇱ)の産地です。
人と歴史から知りたい
知里幸恵 銀のしずく記念館(登別市)は『アイヌ神謡集』の知里幸恵を、新ひだか町アイヌ文化交流センターは1669年のシャクシャインの戦いを紹介しています。
北方のほかの民族と見比べたい
北海道立北方民族博物館(網走市)と、函館市北方民族資料館(函館市)。

それぞれの館の公式サイトは、下の地域ごとの表からひらけます。ウポポイの展示の点数とテーマの出典: ウポポイ「アイヌの歴史・文化の基礎知識」

札幌とその近くのアイヌの博物館・資料館(7か所)

施設市町村見られるもの
北海道博物館札幌市厚別区総合展示の第2テーマ「アイヌ文化の世界」。マキリ(小刀)、イクパスイ(酒を捧げるへら)とトゥキ(杯)、復元した住居、トンコリ(琴の形の楽器)
札幌市アイヌ文化交流センター(サッポロピㇼカコタン)札幌市南区伝統の衣服や民具など約300点。手に取って見られます。屋外にチセ(家)があります
北海道大学植物園・博物館 北方民族資料室札幌市中央区1988年開設。アイヌ資料約2,500点のうち約200点を展示。明治の初めに開拓使が集めた資料があります
北海道立アイヌ総合センター札幌市中央区資料展示室と、図書情報資料室
アイヌ文化を発信する空間「ミナパ」札幌市(地下鉄南北線さっぽろ駅の構内)アート作品、映像、アイヌ語の案内
北海道立埋蔵文化財センター江別市旧石器の時代からアイヌ文化期までの出土品 約4,000点
恵庭市郷土資料館恵庭市アイヌ文化期の遺跡から出た金属製品

出典: 北海道「アイヌミュージアムバーチャルガイド」、北海道博物館「アイヌ文化の世界」、アイヌ民族文化財団「北海道大学植物園・博物館 北方民族資料室」

白老・登別・室蘭と道南のアイヌの博物館・資料館(10か所)

施設市町村見られるもの
ウポポイ(民族共生象徴空間)・国立アイヌ民族博物館白老町国立の博物館、公園、伝統芸能の上演、体験
しらおいイオル事務所チキサニ白老町伝承活動の拠点と展示
苫小牧市美術博物館苫小牧市郷土の歴史とアイヌ文化の資料
知里幸恵 銀のしずく記念館登別市『アイヌ神謡集』を書いた知里幸恵の業績。2010年開館。一般からの募金で建った館です
ユーカㇻの里 アイヌ生活資料館(のぼりべつクマ牧場)登別市復元したチセと生活の道具
登別市郷土資料館登別市郷土とアイヌ文化の資料
室蘭市民俗資料館(とんてん館)・室蘭市イタンキ生活館室蘭市民具と、アイヌ文化の展示
洞爺湖町アイヌ民族共生拠点施設「ウトゥラノ」洞爺湖町展示コーナー
函館市北方民族資料館函館市アイヌ民族をはじめ、北方の民族の資料
八雲町郷土資料館・八雲町木彫り熊資料館八雲町木彫り熊の歴史

出典: 北海道「アイヌミュージアムバーチャルガイド」と、各館の公式サイト。リンクの無い館は、道の一覧から所在地を調べられます。

日高のアイヌの博物館・資料館(10か所)二風谷と静内

施設市町村見られるもの
平取町立二風谷アイヌ文化博物館平取町約4,000点の民具。国の重要有形民俗文化財の指定を受けた収蔵品があります。1992年開館
萱野茂二風谷アイヌ資料館平取町萱野茂が約半世紀かけて集めた民具(重要有形民俗文化財をふくむ)と、世界の民族の資料
平取町アイヌ工芸伝承館「ウレㇱパ」平取町木彫りとアットゥㇱ(木の皮の糸で織る布)を作る場
二風谷工芸館平取町二風谷イタ(盆)、二風谷アットゥㇱなどの工芸品
沙流川歴史館平取町チャシ跡の調査、出土品、沙流川のジオラマ。1998年開館
新冠町郷土資料館新冠町アイヌ民族に関する資料
新ひだか町アイヌ文化交流センター新ひだか町新ひだかのアイヌ文化と、シャクシャインの戦い(1669年)の解説。シャクシャイン記念館など3つの施設をまとめて、2025年5月1日に開きました
浦河町立郷土博物館浦河町復元したチセ、漆器、樹皮の衣
様似郷土館様似町アイヌ民族資料のコーナー。樹皮の衣、漆器
えりも町郷土資料館・水産の館えりも町シャクシャインの生まれた地と言われる、えりもの資料

出典: 北海道 日高振興局「日高各町のおすすめ紹介」、新ひだか町、各館の公式サイト。リンクの無い館は、日高振興局の一覧に案内があります。

旭川・道北・オホーツクのアイヌの博物館・資料館(8か所)

施設市町村見られるもの
川村カ子トアイヌ記念館旭川市1916年開設。館は「日本最古のアイヌ博物館」と書いています。2023年7月に改装しました
旭川市博物館旭川市上川アイヌの歴史と文化
北国博物館名寄市北国の暮らしとアイヌ文化
士別市立博物館士別市郷土とアイヌ文化の資料
稚内市北方記念館・稚内市樺太記念館稚内市樺太と北方の歴史
オホーツクミュージアムえさし枝幸町オホーツク文化とアイヌ文化
北海道立北方民族博物館網走市アイヌ民族をふくむ、北方の諸民族の文化
網走市立郷土博物館網走市モヨロ貝塚とアイヌ文化

道の一覧には、このほかに斜里町立知床博物館、ところ遺跡の森(北見市常呂町)、美幌博物館がのっています。3つの館の展示の内容は、道の一覧で確かめてください。

出典: 北海道「アイヌミュージアムバーチャルガイド」、川村カ子トアイヌ記念館、旭川市博物館

阿寒湖・釧路・弟子屈のアイヌの博物館・資料館(5か所)

施設市町村見られるもの
阿寒湖アイヌコタン・阿寒湖アイヌシアター イコㇿ釧路市阿寒町約120人が暮らすコタン(集落)。シアターで古式舞踊と「ロストカムイ」を上演しています。工芸の店があります
アイヌ文化伝承・創造館「オンネチセ」釧路市阿寒町阿寒のアイヌ文化の展示
釧路市立博物館釧路市4階の展示「サコㇿベの人々」。アイヌの生業、信仰、衣食住
弟子屈町屈斜路コタンアイヌ民族資料館弟子屈町5つのテーマの展示(ユーカラの森、コタンの大地、コタンの移り変り、山野を駆ける、コタンを支える人々)
アイヌ文化活動施設 ウレシパチセ白糠町体験教室、文化交流、情報発信

道の一覧には、このほかに厚岸町海事記念館、標茶町博物館ニタイ・ト、加賀家文書館(別海町)、ポー川史跡自然公園(標津町)、羅臼町郷土資料館がのっています。根室市には、史跡の根室半島チャシ跡群があります。

阿寒湖のシアターの名前は、公式サイトでは「阿寒湖アイヌシアターイコロ」と書かれています。

出典: 北海道「アイヌミュージアムバーチャルガイド」、阿寒湖アイヌコタン、釧路市立博物館、弟子屈町

開館時間・休み・料金を公式サイトで確かめた13の館

施設開いている時間休み料金
ウポポイ(白老町)2026年4月1日から10月31日までは 9:00〜18:00月曜(祝日・休日のときは翌日以降の平日)公式サイトで確認
北海道博物館(札幌市)5〜9月は 9:30〜17:00、10〜4月は 9:30〜16:30月曜(祝日のときは直後の平日)、12月29日〜1月3日一般800円、大学生・高校生300円。中学生以下と65歳以上は無料
北海道大学植物園(札幌市)9:00〜16:00(入園は15:30まで)。季節で変わります月曜植物園の入園料は、高校生以上420円、小中学生300円
知里幸恵 銀のしずく記念館(登別市)9:30〜16:30火曜。12月20日から2月末までは冬の休館500円(登別市民250円)
函館市北方民族資料館(函館市)4〜10月は 9:00〜19:00、11〜3月は 9:00〜17:0012月31日〜1月3日。ほかに館内整理の休館日公式サイトで確認
平取町立二風谷アイヌ文化博物館(平取町)9:00〜16:30公式サイトで確認公式サイトで確認
萱野茂二風谷アイヌ資料館(平取町)9:00〜17:00(入場は16:30まで)年中無休。11月16日から4月15日までは事前の予約が必要公式サイトで確認
新ひだか町アイヌ文化交流センター(新ひだか町)9:00〜17:00町の開館カレンダーで確認無料
川村カ子トアイヌ記念館(旭川市)9:00〜17:005〜11月は無休。12〜4月は火曜大人800円、大学生600円、中高生500円、小学生300円
旭川市博物館(旭川市)9:00〜17:00(入館は16:30まで)第2・第4月曜(祝日のときは翌日。6〜9月は無休)、12月30日〜1月4日大人440円、高校生290円、中学生以下は無料
阿寒湖アイヌシアター イコㇿ(釧路市阿寒町)上演の時間は公式サイトの新着で確認公式サイトで確認古式舞踊は大人(中学生以上)1,500円、小学生700円。「ロストカムイ」は大人2,200円、小学生700円
釧路市立博物館(釧路市)9:30〜17:00月ごとに公式サイトにのります大人480円、高校生250円、小・中学生110円
弟子屈町屈斜路コタンアイヌ民族資料館(弟子屈町)4月10日から11月30日まで、9:00〜17:00開いている期間は無休。12月1日から4月9日までは休館大人(高校生以上)420円、小人280円

2026年10月3日に各館の公式サイトで確かめた内容です。行く前に公式サイトで確認してください。

この表に無い館は、時間と料金を公式サイトで確かめられなかった館です。上の地域ごとの表のリンクから、それぞれの公式サイトをひらけます。十勝の館の時間と料金は、下の十勝の表にあります。

カラマツの防風林が並ぶ十勝の畑

十勝には、アイヌ文化を展示する館が7か所あります

幕別町に2か所、帯広市に2か所、音更町、浦幌町、本別町に1か所ずつです。帯広駅から幕別町のチロットまでは、バスで約28分です。

チロットへの行き方

写真はイメージです
幕別町アイヌ文化交流センターの入口。壁に施設名の表示がある
2026年10月3日に撮影

十勝のアイヌの博物館 幕別町のチロットは2026年10月1日に開館

チロットは、幕別町千住にある幕別町アイヌ文化交流センターの愛称です。2026年10月1日に開館しました。展示館ウチャㇱクマ、生活館、蝦夷文化考古館の3つからなります。ウチャㇱクマは、言い伝えという意味です。

展示館は、アイヌ文化の資料を約140点、常設で展示しています。丸木舟も常設で見られます。資料のもとは、吉田菊太郎さんが1959年に建てた蝦夷文化考古館の収蔵品です。民具と文書を合わせて1,700点以上あります。

北海道新聞は、一つの建物で展示と文化の伝承の両方の働きをもつ施設は、十勝で初めてだと伝えています。

開館は午前9時から午後5時までです。火曜日が休みです。観覧料は個人300円で、高校生以下は無料です。企画展「アイヌ文化伝承者 安東ウメ子」は、2026年12月28日まで開かれています。

出典: 幕別町「幕別町アイヌ文化交流センター」「企画展の開催について」「蝦夷文化考古館」、十勝毎日新聞(2026年10月1日)、北海道新聞(2026年9月30日・10月1日)

チロットの館と部屋を見るチロットへの行き方

チロットで見られる展示

チロットの展示室で撮った写真です。

企画展 安東ウメ子 を見る

十勝・帯広のアイヌの博物館・資料館(7か所)

施設市町村見られるもの時間・休み・料金
幕別町アイヌ文化交流センター「チロット」幕別町千住展示館ウチャㇱクマの常設展示 約140点、丸木舟、企画展。となりに蝦夷文化考古館9:00〜17:00。火曜休(祝日のときは直後の平日)、12月29日〜1月3日。個人300円、高校生以下は無料
幕別町ふるさと館幕別町依田安東ウメ子さんが寄贈した民具を中心にした、アイヌの民具の展示9:00〜17:00。月曜・火曜休(祝日のときはその翌日)、12月29日〜1月3日。大人200円、小・中学生100円
帯広百年記念館とアイヌ民族文化情報センター「リウカ」帯広市緑ケ丘常設展示室にアイヌ文化のコーナー。リウカは2006年1月開設で、本、DVD、CD、催しの情報があります9:00〜17:00(入場は16:30まで)。月曜、祝日の翌日(土日は開館)、年末年始は休み。常設展示室は大人380円。リウカの利用は無料
帯広市生活館(ふくろうの館)帯広市柏林台東町展示コーナー。アイヌ語教室と刺しゅう教室の場9:00〜22:00。月曜休(祝日のときは翌日)、12月29日〜1月3日。展示コーナーは無料
音更ふるさと資料館音更町希望が丘(生涯学習センターの中)音更の伝統的な暮らしや道具と、文化の伝承活動の紹介9:00〜17:00。水曜休(祝日のときは次の平日)、12月29日〜1月3日。料金は公式サイトで確認
浦幌町立博物館浦幌町桜町常設展示に、アイヌ文化の伝世品のコーナーがあるとされています10:00〜18:00。月曜休(祝日のときは開館)。入館は無料
本別町歴史民俗資料館本別町アイヌ民族文化財団の一覧に、アイヌ文化関連施設としてのっています。展示の内容は町に確認してください町の公式サイトで確認

2026年10月3日に各館の公式サイトで確かめた内容です。行く前に公式サイトで確認してください。

チロット、幕別町ふるさと館、忠類ナウマン象記念館の3つの館は、共通利用券(個人500円、30日間有効)で回れます。くわしくは周辺の施設に書きました。

陸別町、上士幌町、芽室町、池田町、足寄町の展示施設にアイヌ文化の展示があるかどうかは、確かめられませんでした。

出典: 幕別町、帯広百年記念館、リウカ、音更町、浦幌町立博物館、アイヌ民族文化財団「アイヌ文化関連施設の紹介」

幕別町の牧草地と丘と雲
2026年10月3日に撮影

十勝のアイヌゆかりの地 チャシ跡は72か所

十勝には、チャシ跡が72か所あります。帯広開発建設部の資料の数です。チャシは、高台の地面に溝をめぐらした場所です。16世紀から18世紀ころに作られました。砦、見張りの場所、話し合いの場所などに使われたと伝えられています。

十勝のチャシ跡のほとんどは、川ぞいの高台にあります。十勝川と利別川に多く、十勝川では芽室町より下流に多くあります。音更川は4か所だけで、札内川では見つかっていません。

国が史跡に指定しているのは、陸別町のユクエピラチャシ跡です。1987年9月8日に指定されました。およそ450年前に作られた遺跡で、3つの郭が連なっています。ユクエピラは、アイヌ語で「鹿・食べる・崖」という意味です。

帯広百年記念館のリウカは、十勝川やその支流、歴舟川などの川にそって、たくさんのコタンがあったと書いています。チロットが建つ幕別町千住にも、チロットコタンがありました。

出典: 国土交通省 帯広開発建設部「時をこえて十勝の川を旅しよう 第3章 チャシ」、陸別町「文化財」、文化遺産オンライン「ユクエピラチャシ跡」、帯広百年記念館 リウカ「十勝のアイヌの歴史」

チロットコタンと幕別の歴史を読む

十勝のアイヌゆかりの場所・団体・行事

史跡 ユクエピラチャシ跡(陸別町トマム)
国指定の史跡(1987年9月8日指定)。十勝と釧路の境だった利別川にそって点在するチャシの1つです。別の名前はカネランチャシです。
十勝川温泉チャシ跡(音更町)
十勝エコロジーパークに突き出た高台にあります。
シンコチャシ(本別町)
釧路の戦士がフキの茎をくわえて川にもぐった、という伝説があります。
チョマトー(帯広市西15条北2丁目)
沼の名前です。十勝のアイヌと、日高や北見のアイヌとの戦いの伝説があります。松浦武四郎も記録しました。1973年から、帯広アイヌ協会が中心になって、9月にチョマトー祭を行っています。
帯広カムイトウウポポ保存会(帯広市)
伏古コタンのお年寄りたちが1950年代に作った愛好会が始まりです。1964年に今の名前になりました。保存会が伝えるアイヌ古式舞踊は、1984年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
保存会が伝える踊り
エリリㇺセ(粟まき踊り)、バッタキウポポ(バッタの踊り)、サロルンリㇺセ(鶴の舞)、クリㇺセ(弓の舞)、エムㇱリㇺセ(剣の舞)など。
マクウンベツアイヌ文化伝承保存会(幕別町)
1984年に設立されました。2005年に活動を再開し、刺しゅうや儀式を伝えています。
上士幌アイヌ文化伝承保存会(上士幌町)
1984年に設立されました。オッパイ山大祭や、マレㇰ(鉤のついた銛)の漁を行っています。
イチャㇽパ(祖先供養祭)
十勝では、帯広、音更、幕別などで行われています。
十勝旭明社(帯広市)
1927年に帯広で生まれた団体です。北海道アイヌ協会の前身です。

アイヌ古式舞踊は、2009年にユネスコ無形文化遺産の代表一覧表に記載されました。出典: 帯広百年記念館 リウカ「伝承の団体」「行事」「歴史」、文化遺産オンライン「アイヌ古式舞踊」、帯広開発建設部(同上)

秋の十勝の川と黄葉したヤナギ
写真はイメージです

十勝に残るアイヌ語の地名

十勝の市や町や川の名前の多くは、アイヌ語から生まれました。帯広百年記念館のリウカは、帯広をオペㇾペㇾケㇷ゚(川尻が分かれ分かれする川)、幕別をマクンペッ(後ろにある川)、札内をサッナイ(乾く川)、芽室をメㇺオㇿペッ(わき水のところの川)と説明しています。

「十勝」のもとの意味は、分かっていません。リウカは、いくつかの説があると書いています。

幕別町の地名は、町が20の地名の由来を公開しています。このサイトでは、「アイヌ文化を知る」の画面の表にまとめました。

出典: 帯広百年記念館 リウカ「十勝のアイヌ語地名」、幕別町「アイヌ語に由来する幕別町の地名」

幕別の地名の表を見る

アイヌの博物館を回るときに知っておくこと

  • 撮影の決まりは、館ごとに違います。ウポポイの博物館の中は、動画の撮影が禁止です。写真も、展示物によっては撮れません。札幌市アイヌ文化交流センターは、営利を目的としない個人の利用にかぎり撮影できます。チロットの決まりは町のサイトに書かれていないので、受付で確かめます。
  • 踊りなどの実演の撮影は、出演する団体や主催者によって決まりが違います。会場の掲示と、始まる前の案内に従います。
  • 月曜日が休みの館が多くあります。時間を確かめた館では、ウポポイ、北海道博物館、北海道大学植物園、帯広百年記念館、帯広市生活館、浦幌町立博物館が月曜休みです。チロットと銀のしずく記念館は火曜休み、幕別町ふるさと館は月曜と火曜が休み、音更ふるさと資料館は水曜休みです。
  • 冬に休む館があります。弟子屈町屈斜路コタンアイヌ民族資料館は、12月1日から4月9日まで休館です。知里幸恵 銀のしずく記念館は、12月20日から2月末まで休館です。萱野茂二風谷アイヌ資料館は、11月16日から4月15日まで事前の予約が必要です。
  • 道の一覧の料金は、今の料金と違うことがあります。旭川市博物館、北海道博物館、川村カ子トアイヌ記念館は、道の一覧と公式サイトで料金が違いました。料金は、各館の公式サイトで確かめます。
  • 古い一覧と名前が違う館があります。新ひだか町のシャクシャイン記念館とアイヌ民俗資料館は、2025年5月から1つのセンターになりました。幕別町のチロットは、道の2つの一覧では、前の名前の「幕別町蝦夷文化考古館」でのっています(2026年10月3日時点)。

2026年10月3日に各館の公式サイトで確かめた内容です。行く前に公式サイトで確認してください。撮影の決まりの出典: ウポポイ、札幌市アイヌ文化交流センター

北海道のアイヌ文化施設の、公的な一覧

チロットを訪ねる

出典

  1. 北海道 アイヌミュージアムバーチャルガイド 施設の一覧と展示の説明(2026年10月3日に確認)。時間と料金は、表のリンク先の各館の公式サイトで同じ日に確かめました。
  2. 北海道観光機構 AINU GUIDE PORTAL アイヌ文化伝承拠点 65件の一覧。
  3. アイヌ民族文化財団 アイヌ文化関連施設の紹介 施設の一覧。
  4. 北海道 日高振興局 日高各町のおすすめ紹介 日高の館の展示の説明。
  5. 幕別町 幕別町アイヌ文化交流センター チロットの時間と料金。
  6. 帯広百年記念館 アイヌ民族文化情報センター「リウカ」 十勝の歴史、団体、行事、地名、施設の紹介。
  7. 国土交通省 帯広開発建設部 時をこえて十勝の川を旅しよう 第3章 チャシ 十勝のチャシ跡72か所(PDF)。
  8. 陸別町 文化財 史跡 ユクエピラチャシ跡。
  9. 文化遺産オンライン ユクエピラチャシ跡 国指定の史跡の指定年月日。
  10. 文化遺産オンライン アイヌ古式舞踊 重要無形民俗文化財の指定とユネスコへの記載。